プログラミングを学ぶメリットとして、例えば客観的な視点を学べる事があります。コンピューターは人間と違って、様子を察して対応をしてくれる訳ではありません。全てが人間の指示した通りに動こうとするので、自分が何を目的に指示をしているのかを意識するようになりますし、作ったソフトが上手く動かなかった時に何がいけなかったのかを調べたり考えたりする癖ができるからです。
コンピューターは指示が間違っていたり実行不可能な指示があったりすれば、動く事ができません。ソフトの動かない原因の大半は制作作者の間違いで起きる事ですから、自分が間違っているかもしれないという前提で物事を考えられます。自分の間違いを前提にするのは一見おかしなように見えますが、ミスに事前に気が付いて修正するのに必要な物の見方です。
全て上手くプログラムを組んだはずなのに上手く行かない場合は、見落としがあったのだと反省ができます。どのプログラムも作ってはバグを取り除く繰り返しなので、何事も必ず見落としがある前提で考えられるようになります。
コンピューターは良くも悪くも正直で、人間の間違いを隠さず突きつけてきます。1つ1つ間違いの対処を学んでいく過程で、論理的な思考や客観的な視点を養っていけるのがプログラムを作るメリットです。